【第1特集】 2008年5月号(No.16)ディテールで見極める良質な時計選びのABC
ディテールで見極める
良質な時計選びのABC
吉江正倫、奥田高文:写真/広田雅将、鈴木幸也(本誌):取材・文
ミドルレンジとハイレンジのタイムピースを同じ土俵で語るのは難しい。我々が知るべきは、その「プライス」に応じた良質な素材と、仕上げが施されているかという事実に尽きる。デザインを量るのは個人の主観で構わないが、ディテールの良し悪しを知るには、客観的な観察眼と知識も必要になる。ケース、針、文字盤、ブレスレット……。外装面から見た「良質な時計」とは何かを考察する。
1.ケース
~エッジの立たせ方と面処理を見る~
腕時計は、計時装置であると同時に、身に付ける装身具でもある。ならば真っ先に評価すべきは、常に目に触れ、肌に当たるケースだろう。
ケースの良し悪しを決めるポイントは主にふたつ。
エッジの立たせ方とケース表面の処理である。
ハイレンジのタイムピースが美しいのには、厳然たる理由があるのだ。
2.針
~立体感とクリアランス調整を見る~
かつてゲルト・リュディガー・ラング氏はこう述べた。「時計にとって、針は最も重要なパーツである」
時間を知る道具である時計にとって、
その重要性は強調してもしすぎることはない。
では針の良し悪しはどこで見分けるのだろうか?
3.ブレスレット/バックル
~適度な緩さと重心位置を見る~
装身具として極めて重要なブレスレットは、高級時計の基準としては、おざなりにされがちだ。
確かに遊びの少ない物ほど良い、という意見はある。
しかし装着感という観点から見ると、
一概に高級ブレスレットが優れているとも言えない。
4.文字盤
~面の平滑さと発色を見る~
時計のパーツで最も大きな面積を持つのが文字盤だ。したがって極論すると、他の部分の作り込みがなおざりでも、
文字盤さえ優れていれば時計はかなり良く見えてしまう。
では文字盤の良し悪しはどこで決まるのか?
もっとも分かりやすい黒文字盤を例に見ていこう。
5.印字
~下地の透けと粒子の細かさを見る~
優れた印字を評価するための不文律とはなにか?下地が透けないこと、周囲が滲まないことに加えて、
高級時計の印字にはいくつかの条件がある。
これらの違いをもたらすものは、製法である。
文字盤の印字は、仕上がりの印象を大きく左右する要素だ。
つづきは『クロノス日本版』2008年5月号(No.016)でお楽しみ下さい。
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