【腕時計ランキング】 文字盤デザインが好きな時計 選考委員
抜きん出たA.ランゲ&ゾーネ
完全に“好み”のチョイスになるので、ばらついた印象の強いランキング結果となったが、
その中で高得点を叩き出したのがA.ランゲ&ゾーネ。94年発表ながら今なお審査委員を魅了するのは、その完成度に隙がないことの証左だろう。
選考委員10名の選定モデル詳細
篠田哲生(32歳) 嗜好品ライター
「機械式時計なのに針なしというパラドックスを楽しむ」
機械式時計に針があるのは当たり前。だから針がない時計は、それだけで気になる。文字盤の好き嫌いは人の好みによるけれど、“在るべきものがない”という面白さは、誰にでも伝わる感覚なのではないだろうか。
1 ドゥ ベトゥーン/DB DIGITALE
2 カルティエ/コレクション プリヴェ カルティエ パリ タンク ア ギシェ
3 クロノスイス/デジター
4 シャウアー/デジタル2
5 ハリー・ウィンストン/オーパス3

菅原 茂(54歳) 時計ジャーナリスト
「“顔が命”なら、脱無難で勝負」
最近の時計フェイスは、一見際立ったデザインが多いように思えても、過剰な演出が逆に個性の希薄化を招いている印象を受ける。今回は、規格外かつ破調の美を感じさせるものをチョイスしました。。
1 シャウアー/デジタル3
2 アラン・シルベスタイン/ブロンズクロノB2
3 リシャール・ミル/RM016
4 ヴティライネン/25C クロノグラフ
5 ジャガー・ルクルト/デュオメトル・クロノグラフ
6 ウブロ/ビッグ・バン タンタルマット
7 グラスヒュッテ・オリジナル/セネタ・シックスティーズ
8 ロレックス/オイスター・パーペチュアル ミルガウス
9 グッチ/I-GUCCI
10 ピアジェ/マジック・アワー

高木教雄(45歳) ライター
「いちディテールからデザインを考察」
時計デザインを、いちディテールでしかないダイアルのみで評価するのは難しい。しかし一方で、かのミース・ファン・デル・ローエは「美はディテールに宿る」と語った。ならばダイアルだけで時計デザインを考察することは可能なのか? でも針はどうするのか? 植字のインデックスはダイアルに含まれるのか? う~ん、やっぱり純然なダイアルだけでデザインを見るのは、難しい……。
1 リシャール・ミル/RM012
2 カルティエ/コレクション プリヴェ カルティエ パリ タンク ルイ カルティエ XL
3 パテック フィリップ/クロノメトロゴンドーロ Ref.5098P
4 モバード/ミュージアムウォッチ
5 ブレゲ/クラシック Ref.5177BA
6 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1
7 ジャガー・ルクルト/デュオメトル・クロノグラフ
8 アラン・シルベスタイン/ベーシック
9 フランク・ミュラー/トノウ・カーベックス
10 ノモス/タンジェント・オートマティック

田中克幸(48歳) 『TIME SCENE』編集長
「ふたつの理由からデザインの好みを選定」
今回のランキング選定の理由は大別するとふたつ。ひとつは、デザインは歴史や必然から生まれるべきだということ。これはダイバーズやクロノグラフに当てはまります。もうひとつは、自分が年を重ね、引き算的な考え方から余計な要素のないシンプルなデザインを志向してきたということ。パテックやカルティエはその極致でしょう。ちなみにグラハムは、そんな自分の“色気への誘惑”がまだ完全には失われていないことの証左です。
・ パテック・フィリップ/カラトラバ Ref.5196
・ フランク・ミュラー/トノウ・カーベックス サンセット(Ref.5850 SC SUNSET)
・ クロノスイス/レギュレーター(黒文字盤)
・ ピアジェ/アルティプラノ XL(黒文字盤 Ref.G0A29113)
・ ロレックス/オイスター・パーペチュアル サブマリーナー
・ ブライトリング/ナビタイマー モンブリラン(黒文字盤)
・ グラハム/クロノファイター R.A.C. BLACK FIGHTER
・ カルティエ/コレクション プリヴェ カルティエ パリ タンク ルイ カルティエ XL

名畑政治(47歳) 時計ライター
「シンプルが好き!」
インデックスはアラビア数字でもローマ数字でもバーでもいいが、とにかく奇をてらわないシンプルなものが好きだ。もちろん、再三申し上げているように日付表示は大嫌い。例によってすべて同列、順位無し。
・ フランク・ミュラー/カサブランカ
・ ブレゲ/タイプXX アエロナバル
・ ブライトリング/ナビタイマー
・ オメガ/シーマスター・レイルマスター
・ クロノスイス/デルフィス
・ パネライ/ラジオミール1938
・ H.モーザー/モナード
・ ショパール/L.U.C カリテ フルリエ
・ シャウアー/エディション10
・ ボヴェ/フルリエ39マンダリン

広田雅将(33歳) 時計ジャーナリスト、WebChronos共同モデレーター
「デザインの好みは人それぞれだけど……」
デザインの好き嫌いは、結局好みの問題でしかない。でも仔細に見ると、ある程度は善し悪しの理由を述べられる。ここで取り上げた10本は、明確な方法論を持ち、成功を収めた例。ただ選に漏れた中にも優れたモデルは多い。
1 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク オリジナル 復刻モデル
2 IWC/ポルトギーゼ・クロノ・オートマティック
3 A.ランゲ&ゾーネ/ダトグラフ
4 グランドセイコー/SBGA027
5 ブライトリング/クロノマット・エボリューション
6 ラング&ハイネ/フリードリッヒ・アウグストI世
7 ブレゲ/クラシック パワーリザーブ(Ref.3130BA)
8 タグ・ホイヤー/カレラ キャリバー360
9 クロノスイス/デルフィス
10 オメガ/スピードマスター・プロフェッショナル

古川直昌(39歳) 『クロノス日本版』編集長
「シンプルにちょっとしたプラスアルファが美しさの秘訣」
8本選んだ。いささかストレンジな作風のものも含まれているが、全体としては、けれんみがなく簡潔にして明快な――つまり迷いのない――デザインのものを選んだ。複雑機構搭載モデルは別にして、スタンダードな腕時計に余計なインフォメーションは不要だと思っているから。。
1 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1
2 ブレゲ/クラシック(Ref.5140)
3 パネライ/ラジオミール1936
4 H.モーザー/モナード
5 ブランパン/ヴィルレ ダブルウィンドウ
6 ヴァシュロン・コンスタンタン/パトリモニー・ラージサイズ
7 ジャケ・ドロー/グラン・セコンド
8 ロジェ・デュブイ/オマージュHO40(Ref.HO40.12.0 1R 67/27)

松尾健太郎(42歳) 『メンズ・イーエックス』編集長
「文字盤単体で見るか、時計の一部ととらえるか……」
“文字盤デザイン”を単体として見るか、時計の魅力の一部としてとらえるかで評価は変わりますよね。悩んだ末、ごちゃまぜなランキングになってしまいました。すいません……あと、基本的にスケルトンはなしにしました。
1 カルティエ/コレクション プリヴェ カルティエ パリ タンク ルイ カルティエ XL
2 パテック フィリップ/カラトラバ Ref.5196
3 ブレゲ/クラシック
4 ジャガー・ルクルト/レベルソ・クラシック
5 フランク・ミュラー/クレイジーアワーズ
6 ブライトリング/ナビタイマー モンブリラン クラシック
7 ベル&ロス/BR01
8 ジェラルド・ジェンタ/ファンタジーレトロ
9 ユリス・ナルダン/サンマルコ・クロワゾネ
10 ピエール・クンツ/キュピドン

山田龍雄(不詳)『WATCH FILE』主筆
「クラシックにモダンのスパイスを」
基本的にはクラシックをベースにしたデザインが好きですね。クラシックのなかに気がつかないほどのモダンを取り入れ、微妙なアヴァンギャルドを振りかける。個人的な趣味として、そんなデザインの時計を選んでみました。
1 A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ1
2 パテック フィリップ/永久カレンダー Ref.5159
3 クエルボ・イ・ソブリノス/プロミネンテ デュアルタイム
4 ジャケ・ドロー/グラン・セコンド ディセンタード ブラックエナメル
5 フランク・ミュラー/ダブルフェイス・クロノグラフ(Ref.7000DF)
6 ブライトリング/ナビタイマー
7 ジャガー・ルクルト/デュオメトル・クロノグラフ
8 ジラール・ペルゴ/ジラール・ペルゴ1966
9 IWC/ダ・ヴィンチ クロノグラフ
10 ロレックス/オイスター・パーペチュアル デイトジャスト

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