【スペシャルコンテンツ】 孤高のピュアネス Vol.2
プレジデントのマニュエル・エムシュ氏は言う。「ジャケ・ドローの時計は18世紀の懐中時計のデザインをベースにしています。その伝統的なクラフツマンシップを大切にしながら、モダンでコンテンポラリーなデザインを追求するのがジャケ・ドローなのです」。
このコンセプトは、銀座に完成したニコラス・G・ハイエック センターにオープンしたブティックの内装にも反映されている。とくに今年発表された「ピュア・ブラック エナメル」の純度の高いブラックに触発されて、建築家の坂 茂氏が採用した素材は黒檀。重く、堅いその中心から湧き出るような高級感を秘めた黒檀をシンプルなパターンで有機的につなげることで、ジャケ・ドローの本質を表現しているのだ。
「ジャケ・ドローは、スウォッチ グループの中でもプレステージなレンジに位置するブランドです。したがって、求めるのは量ではなく、あくまで質。そのために私たちが取っているアプローチはふたつあります。ひとつはエクスクルーシブな優れたムーブメントを使うこと。もうひとつはオウンキャリバーを開発することです」
現在、ムーブメントの9割はスウォッチ グループ内でまかなわれ、外装部品を含むすべてのパーツが100%スイスメイドだという。さらに、今年発表したトゥールビヨンでは、初めて同社が開発を担当した。自社キャリバー発表へ向けて着々と布石を打っているように見える。
「実は現在、ラ・ショー・ド・フォンにアトリエを建設中です。将来的には本格的に自社キャリバーの開発に取り組みたいですね。現状、生産数は年産2000〜2500本ですが、たとえアトリエが完成しても、この規模を維持しながら、あくまで質を高めていきます。この10年間、機械式時計市場はずっと成長を続けてきましたが、いつまでこの状況が続くのか、先を見通すことはそう簡単ではありません。だからこそ、ラグジュアリーブランドとして、今の生産量を維持しつつ質を追求していくのです」
時計業界の動きはめまぐるしい。その未来が不透明だからこそ、本質に立ち返るのだ。100%スイスメイドという矜持、18世紀の懐中時計のピュアなデザイン、そして、エクスクルーシブなテイラーメイドという付加価値。すべては他ブランドとの差別化のための戦略なのだ。
未来を予見するのは難しいとあっさり認める若きプレジデントの視界は、その言葉とは裏腹に、クリアそのものに違いない。
マニュエル・エムシュ
モントレ ジャケ・ドローSAプレジデント。1972年、スイス生まれ。スウォッチ デザイン研究所、アート・センター・ヨーロッパ大学でテクノロジーとデザインを学ぶ。ローザンヌ大学経営学学士取得後、企画コンサルタントを経て、ニコラス・G・ハイエック氏より同社再生を任される。

オフィスや外出先へ手軽にデータの持ち運びができる、ジャケ・ドロー特製大容量USBフラッシュドライブ。
カバー中央にジャケ・ドローのブランドロゴ、レザーストラップ付。SanDisk製1.0GB(ギガバイト)、全長58mm(ストラップ部含む)。非売品。
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ジャケ・ドロー インフォメーションデスク tel.03-6254-7188 www.jaquet-droz.com










