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Chronos日本版

【時計用語辞典】 『あ行』

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アウトサイズデイト

アウトサイズデイト

(out size date)

【機構】

大型日付表示のこと。日付表示を1つの窓ではなく、10桁と1桁をそれぞれ独立した日付盤で表示させることで大型の数字による日付表示を可能にした機能。ビッグデイトとも呼称される。

アガキ

(shake)

【機構】

部品と部品の間に、潤滑油が適度な油膜を張れるように設定された微細な隙間のこと。歯車の軸のホゾが地板の孔(あな)にはまっている際の「タテアガキ」や「ヨコアガキ」などがある。「あそび」とは異なる。作動中に2つの連動する部品間において、一方が接触して動作を妨げることがないように設定された小さな隙間。2つの歯車の歯と歯の間や、アンクル脱進機のツメ石とガンギ車との間などに設けられている。

アカデミー 独立時計師協会

(Academie Horlogere des Cresteurs Independents(AHCI)

【機関】

スイスの伝統的な時計技術を継承していくことを主旨として、時計メーカーやサプライヤーなどの企業には属さずに、アトリエ規模で1人もしくはわずかな人数で時計製造を行う独立系の時計師たちによって、1984年にジュネーブで結成された非営利団体。

アビエーションウォッチ

アビエーションウォッチ

(aviation watch)

【機構】

航空時計を指す。空路運航に不可欠な計算尺やデータ解析機能をダイアルやベゼル、デジタル機構などに組み込んだパイロット用時計の呼称。

(oil)

【メンテナンス】

時計専用の油は、つねに摩擦しながら動く部品の接触面を潤滑して作動を円滑にし、動力の損失を可能な限り抑え、金属の表面を摩耗から保護する役割がある。部品の種類や作動箇所によってそれぞれに適応する油を注油する必要がある。

アラームウオッチ

アラームウォッチ

(alarm watch)

【機構】

任意の設定時刻を音で知らせる機能を搭載した時計。機械式の場合は、アラーム用のゼンマイから送られた動力で回転した歯車がハンマーを振らせ、裏蓋内部の突起やリンを叩いて音を発する機構が一般的。クォーツは電子音となる。フランス語の「レベイユ(reveil)」もよく使用される。

アワーレコーディングランナー

(hour recording runner)

【パーツ】

クロノグラフの機能に見られる、1時間単位で経過時間を積算する12時間計を駆動させるための歯車。

アンクル

アンクル

(anchor/pallet fork)

【パーツ】

ガンギ車とテンプとの間にある脱進機の一部。二股に分かれたアームにはツメ石が取り付けられており、ガンギ車と噛み合って一定の振動を繰り返す。レバーとも呼ばれる。船に用いられる錨(anchor)に似た形状から名付けられたが、英語ではパレット(pallet)と呼ばれる。

アンクル受け

(pont d'ancre/pallet bridge)

【パーツ】

アンクル真を支持するための受け板。

アンクル脱進機

アンクル脱進機

(anchor escapement)

【パーツ】

機械式の腕時計が一般的に搭載するアンクルを採用した脱進機。

アンジェラス

(Angelus)

【メーカー】

1891年、スイスのル・ロックルに設立したムーブメント専業メーカー。とくにコラムホイール式のクロノグラフムーブメントに定評があった。その他には、8日巻やクォーターリピーターを製造。自社ブランドとして生産されたが、他のブランドへのムーブメント供給も行っていた。

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石/穴石/受け石

(jewel/hole stone/end stone)

【パーツ】

石/ムーブメントの摩耗防止に使用する穴石や受け石のこと。主に人造ルビーや人造サファイアが使用される。 穴石/地板や受け板にはめ込み、歯車やテンプの真軸のホゾを支持するとともに、摩耗から保護する石のこと。ムーブメントの表側に取り付ける上穴石と、裏側に取り付ける下穴石に区別される。 受け石/穴石の外側に取り付けてホゾの先端をあたるようにする石のこと。一般的に受け石がないとホゾの肩が穴石に触れてしまい、歯車の作動に荷重がかかってしまう。

石/ツメ石

(jewel/pallet stone)

【パーツ】

アンクルのアームに取り付けられた石のこと。主に人造ルビーや人造サファイアが使用される。

インデックス

インデックス

(index/hour marker)

【パーツ】

ダイアルの目盛りのサークル内で時を表すインデックスを指す。アワーマーカー、時字ともいわれる。

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ウォータープルーフ

(waterproof)

【機構】

防水のこと。転じて防水時計(waterproof watch)をいう。水分や湿気の浸入を防ぐように設計されたケースの時計。防水構造は、裏蓋やリュウズおよび風防などの隙間が生じやすい箇所に、プラスチック製やゴム製のパッキンを取り付けて気密にしてある。また、ねじ込み式の裏蓋やリュウズを採用してさらに密閉させた時計もある。

受け板

(bridge)

【パーツ】

地板とは別に、各歯車やアンクル、テンプなどの真を、片側から固定するために独立させた輪列板のこと。

腕時計

(wrist watch)

【構造】

手首につけて携帯できる小型の時計。腕時計は懐中時計から改良されたもので、ムーブメントの構造は懐中時計とほぼ一致するが、姿勢差や衝撃を受けやすいため、外装やムーブメントに高い精度が要求される。とくにヒゲゼンマイを有するテンプ回りには、耐震装置などを装備するのが一般的。

●裏蓋
ケースを密閉するための蓋。装填方法は、ねじ込み式のスクリューバックやはめ込み式、ねじ止め式、ハンターバックなどがある。ムーブメントが見えるシースルーバックもある。
●エンドピース穴
ケースのラグの内側に開けられた、もしくは貫通させた、ベルトを取り付けるためのバネ棒を定位置に固定させる穴。
●ガスケット
合成ゴムで作られたドーナツ形のパッキンのこと。ケースとの間に隙間ができる裏蓋やリューズ、巻き真、プッシャーに用いられ、その弾力性で部品間に密着し防水効果を高める。
●ダイアル
文字盤を指す。プリントされたものが一般的だが、ギョーシェ彫りやエナメルが施されたものや、ポーセリンを使用した高価なものなど多品種がある。
●バネ棒
ケースにベルトを取り付ける際に必要なバネ仕掛けの棒のこと。
●風防
文字盤を保護するガラスのこと。素材にはサファイアクリスタルやミネラルガラス、プラスチックが用いられる。形状もさまざまで、フラットなものからドーム形やボックス形、ダイヤカットなどがある。
●ベゼル
風防の周りに取り付けられたリング状の部品。ガラス縁ともいう。目盛りを配したり、エングレーブや宝石をセッティングして装飾性を高めたものなどがある。ほかに距離や経過時間などが計測できる計算尺や世界の都市名を配した両方向に回転するタイプや、ダイバーズ用は深海での誤操作を防ぐため、逆回転防止になっているタイプなど、時計の機能によってベゼルはさまざまな仕様がある。
●ムーブメント
時計の機械部分。機械式の手巻きや自動巻き、クォーツなどがある。
●ラグ
腕時計のケースに一体となった、もしくはロウ付けされた、ベルトなどの装具を取り付ける部分のこと。
●リュウズ
時計を巻き上げたり時刻を合わせたりするための頭の部分。クラウンとも呼ばれる。防水性を高めるために、ねじ込み式でケースのパイプと固定させるスクリューロック・リュウズもある。

裏蓋

(rear case/back case)

【パーツ】

→腕時計の項参照

うるう年表示

うるう年

(leap year)

【暦】

1年を366日とした暦年のこと。西暦年数が4で割り切れる年[TY10]。1582年からグレゴリオ暦に基づき1年365日プラス0.2422日の誤差を補正するために4年に1度366日となる日が定められた。

うるう秒

(leap second)

【暦】

地球の自転を基に時刻を表す世界時(UT1)と、セシウム原子時計によって表す協定世界時(UTC)との誤差を調整するために足し引きされる1秒。現在では1秒を引いて調整されることはほとんどない。誤差をつねに0.9秒以内に維持するため、1月1日か7月1日もしくは4月1日か10月1日の午前8時59分の59秒後に調整が行われる。

運針

運針

(sweep second/step second)

【機構】

中央の秒針が、1秒1秒を刻むようにノックして動くのがステップ運針。これに対し、秒針がノックせず流れるように動くのをスイープ運針という。

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ETA

(ETA)

【機構】

1856年にスイスのグレンヒェンでETA社の基盤となるエボーシュ製造工場が設立され、1876年に工場のオペレーションを拡張したことにより、マニュファクチュールとしてのETA社が登場した。1926年にETA社は、AS社およびフォンテンメロン社とともに、各メーカーのムーブメントに互換性を持たせることで互いの製造コスト削減と円滑な流通体制を整え、スイス時計産業の発展をめざすためにエボーシュSAを構成。82年にスウォッチの生産をスタート。84年、ニコラス・G・ハイエックによって、時計製造工場のSSIH SAと、時計の部分的な製造または固有の商標を備えた時計の製造を行うASU AGの2大時計グループが統合され、85年にSMHグループに属した。98年、SMHの名称からザ・スウォッチグループ Ltd.に変更となる。

エスケープバルブ

エスケープバルブ

(escape valve)

【パーツ】

ダイバーが100m以上の潜水を行う場合、スキューバに代わってヘリウムガスで体を飽和するが、その減圧の際に、時計に浸透したヘリウムガスを外部へ排出させるためのバルブ。ヘリウム対策を施さないと、時計に侵入したヘリウムガスが減圧時に膨張し、風防を押し上げたりムーブメントに支障をきたす。正式にはヘリウムエスケープバルブ(helium escape valve)。

エナメル仕上げ

エナメル仕上げ

(enamel)

【仕上げ】

琺瑯(ほうろう)仕上げの意。ダイアルやケースなどの表面に塗ってから窯や炉で焼成させるガラス質の塗料。

エボーシュ

(ebauche)

【ムーブメント】

未完成のムーブメントを指す。脱進機を取り付ける前や輪列を組み込む前の、下地の工程で用意されたムーブメントのこと。未完成の状態でムーブメントを供給するメーカーをエボーシュメーカーとも呼ぶ。供給を受けたメーカーで、オリジナルのパーツや装飾の入った受け板を取り付けて完成させる。

エル・プリメロ

エル・プリメロ

(el primero)

【ムーブメント】

ゼニス社が1969年に開発した世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント。コラムホイールを搭載し、毎時3万6000ビートの高速振動を誇る。サイズは、直径30mm、高さ6.5。1970~80年の間に生産中止していたが、81年に再生産を開始し、多くのメーカーに供給された。

エングレービング

エングレービング

(engraving)

【仕上げ】

ムーブメントの受け板やケース、ダイアルなどに施される彫金のこと。→レリーフ仕上げの項参照

エンジンターンドベゼル

(engine turned bezel)

【デザイン】

機械彫りで均等な刻印が施された装飾ベゼル。ロレックスが多用することで知られる。高速回転する航空機のジェットエンジンに見立てたことから名付けられた、という説もある。

エンドピース穴

(lug hole)

【名称】

→腕時計の項参照

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Oリング

(o-ring)

【パーツ】

ガスケットの項参照

オートマタ

オートマタ

(automata)

【構造】

自動機器や自動人形の意。からくり仕掛けにも呼称される。生きているかのような動作で踊ったり、字を書いたりする人形。ダイアルや裏蓋内部にからくり機構を仕込んだ時計も総称される。

オーバーホール

(overhaul)

【メンテナンス】

時計をすべて分解して、洗浄、注油、組み立て、調整を行う検査修理のこと。使用される頻度にもよるが、3年前後に1回の目安で、各メーカー専門のサービスセンターに依頼するのが望ましい。

オープナー

オープナー

(case opener)

【メンテナンス】

時計ケースを開くために用いる工具。ハンターケースやスナップ式に用いるタイプや、スクリュー式専用、ロレックス専用など種々の形式がある。

オシドリ/小爪

オシドリ/小爪

(setting lever)

【パーツ】

巻き上げ位置から時刻合わせ位置に機能を誘導するために必要なレバー。リュウズを引き出すと、オシドリが下にあるカンヌキを押しつけることで、キチ車から離れたツヅミ車がコテツ車と連動し、巻き真を時刻合わせができるポジションへと誘導する。

音叉時計

(tuning fork watch)

【機構】

軟化した鋼をU字形に成型した音叉は、材質の長さや厚さによって一定した振動数を有する。その特性を調速機構に応用した電気式ムーブメントを搭載する時計のこと。2つの電磁石の間に置かれた音叉の振動を、集積回路に通して周波数を一定にすることにより時計を正確に作動させる。

温度差時計

(atmos)

【機構】

温度変化を動力に作動するクロックとして、1928年にジャガー・ルクルトにより開発され特許をもつクロック。気温が上昇すると、ガスタンクに封入された気体と液体の混合物質が膨張し、ガスタンクガイドスプリングが押しつけられる。気温が低下すると混合物質は収縮し、ガスタンクガイドスプリングが縮む。この微細な伸縮で動力源となるゼンマイが巻き上げられ作動する。


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